23年度の着工目指す
根室振興局農村振興課は、農道・集落道整備高度化奥行西地区の2023年度着工を目指している。別海町内の砂利道3672mを改良舗装し、農産物などの輸送効率化といった経営基盤強化につなげる。事業期間は28年度までで、総事業費は8億900万円を試算。22年度は用地測量に取り組む。
町中心部から南東に位置する同地区は、飼料基盤を生かした大規模な酪農経営を展開。受益農家が集乳・通作、生活道路として利用している計画路線は、砂利道のため降雨・降雪時にぬかるみが発生する。生乳などの農産物や生産資材輸送に支障を来しているほか、維持管理に苦慮している。
現道を改良舗装し、農産物などの輸送効率化や牧草の砂塵被害解消、生活環境を向上する。安全かつ良質な粗飼料生産の促進と、経営基盤を強化する計画だ。受益戸数は7戸で、受益面積は501haとなっている。
現況の幅員は車道4m、全幅は6mで、砂利道の舗装を実施する。路盤構成は凍上抑制層62cm、下層路盤20cm、アスファルト安定処理5cm、密粒度アスコン3cmを見込む。計画区間の調査設計は、21年度に東邦コンサルタントが担当した。
22年度は委託料1000万円を充てて用地測量に取り組む。5月31日に指名済みで、22日に入札する。