総事業費30億円
オホーツク総合局産業振興部は2023年度新規採択を目指す、水利施設等保全高度化畑地帯総合整備型網走藻琴第2地区の計画を見直した。これまでは総事業費26億6300万円としていたが、ヒアリングや調査設計を踏まえて改めた。総事業費は30億円を試算し、区画整理848.1haを進める。31年度の完了を見込む。
同地区は、網走市東部に位置し、小麦やバレイショ、テンサイに加え、小豆、二条大麦、牧草などの作付けをしている大規模な畑地帯。受益面積は848ha、受益戸数は57戸となる。
過去に道営の藻琴地区(1985―2001年度)、網走東部地区(06―09年度)、網走藻琴地区(15―21年度)で整備したが、未整備の急勾配や排水不良・石れき過多のほ場が残っていることから、暗渠や客土などを施し、改善を図る。
工事費は26億7100万円を試算し、区画整理に充てる。内訳は整地89.6haに5億7500万円、暗渠329.6haに6億3500万円、補助暗渠41.8haに2100万円、心土破砕391.2haに4000万円、客土247.4haに11億4400万円、土壌改良399.6haに2億4000万円、除れき4.1haに1600万円を見込む。このほか、用地補償費に5700万円、測量試験費に2億7200万円程度を充てる考えだ。