「堤防の草ウメェ~」
こう見えて僕たち仕事中なんです―。
石狩川を管理する札幌開建札幌河川事務所は、河川堤防の除草コスト縮減や環境負荷軽減につなげようと、当別町の石狩川右岸でヒツジ20匹による放牧除草を試行中だ。2年目で、うわさを聞き付けた地元住民や観光客の目を楽しませている。
芝生が法面崩壊や洗掘を防止する一方で、伸びきった芝が堤防の目視点検を阻害することから、通常は機械で刈っている。
取り組みは除草コスト縮減や刈り取った草の有効活用、環境配慮のために試行。持続可能な循環型社会の実現も期待している。ヒツジは石狩市樽川にある石狩ひつじ牧場から無償で借り受けた。
放牧しているのは、当別町の337号札幌大橋右岸。11月11日までを予定し、ライブカメラ(国土交通省の川の防災情報)でも見ることができる。