出前水族館など記念事業企画 道の駅に特設会場設置
北見市留辺蘂自治区温根湯温泉地区にある山の水族館が7月7日、リニューアルオープンから10周年を迎える。これを記念し、市や市観光協会などで構成する実行委員会は、出前水族館や千歳水族館とのコラボレーションといった各種事業を展開する。水族館の魅力を広く知ってもらうことで、多くの観光客が訪れるきっかけにするのが狙いだ。
同水族館は既存施設の老朽化などに伴い、2012年に道の駅おんねゆ温泉内の果夢林の館東側に移転改築した。規模はW造、平屋一部2階、延べ594m²。ドーム状の水槽の上から流れ落ちる滝を見上げる滝つぼ水槽など独自の展示が特色となっている。
オープン当初から多くの来館者でにぎわったが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、21年の来館者数は4万5180人と、ピーク時の6分の1まで落ち込んだ。
記念事業は800万円の予算を投じて23年3月下旬まで展開する。出前水族館は、道内の道の駅などを対象に、特設会場を設けて5回開催する見込みだ。滝つぼ水槽のプロジェクションマッピングや飼育員の仕事を追体験できるインタラクティブ動画、魚にまつわるクイズラリーを企画する。
このほか、同水族館とコンセプトが近い千歳水族館とのコラボ事業、季節の移り変わりを表現する水族館の新たなプロモーションビデオ制作などに取り組む。