登別市は36号登別市登別東町の無電柱化を国に要望している。対象は登別東町3丁目―登別本町1丁目間の700m。区間内にはJR登別駅前へつながる道道登別停線との交差点があり、室蘭建管も同路線の無電柱化を計画している。一帯は登別温泉など登別観光の玄関口。実現すれば街並みが一変する。
札幌市を起点に室蘭市を終点とする36号は、登別市内でも住民の生活や地域経済を支える主要幹線道路。登別東町と登別本町では、市街地中央部を通過する広域交通の幹線軸として機能し、緊急輸送道路、市津波避難計画の避難路になっている。
無電柱化は災害時の強靱化などが目的。道の無電柱化計画に位置付けられたことを受け、国への新規要望に盛り込んだ。
事業効果に市街地の災害防止と景観向上、安全で快適な通行空間確保、緊急輸送道路としての機能向上を挙げている。
道道登別停線では、室蘭建管が登別駅前から36号交差点まで270mの無電柱化を計画。2023年度の事業化を目指し、22年度は単独事業で調査する。
登別駅前は、建管が22年度から駅前広場拡張に入った。駅に隣接して市が情報発信拠点施設を新築中で、JR北海道は駅舎の増築を計画する。要望が実現すれば、周辺一帯で都市基盤整備が一気に進むことになる。