22年度は劣化状況の調査
函館開建は函館港の万代ふ頭地区で、北側にあるマイナス5.5m岸壁の老朽化対策を検討する。エプロン部などの劣化が著しいため、2022年度は本体部を含めて状況を調べ、必要な対策を考える。スケジュールなどは今後詰める。
函館市万代町19にある万代ふ頭は1971年に着工し、74年に完成した。延長220m、幅185m。木材などの林産品や金属くず、小麦の物流拠点として利用されている。
検討対象のマイナス5.5m岸壁は埠頭の北側付け根に位置し、2000t級の貨物船が接岸できる。延長は90m。鉄筋コンクリート舗装を施した幅15mのエプロンを備えている。
完成から約50年が経過し、コンクリート舗装部の劣化が進行している。ひび割れが多く発生しているほか、ひびから入った水が冬季に凍結融解を繰り返したことによる穴も生じている。
このため、同開建は輸送時の振動による積み荷の落下などを懸念。対策に向けた方向性を探ることにした。
対策検討業務を23日付で簡易公募型プロポーザル公告した。エプロンの状況に加えて、海中の本体部分も完成後長期間たっているため劣化状況を調べる。その上で必要な対策工を検討し、事業実施に向けた基礎資料とする。
参加資格は土木関係コンサルの単体。参加表明書を7月5日、技術提案書を同19日までそれぞれ受け付ける。