23年度以降の事業費は6.7億円 宗谷総合局
宗谷総合局農村振興課が施工中の畑地帯営農用水クトネベツ地区(稚内市)の2023年度以降残事業は配水施設1カ所、管路1万80m、残事業費は6億7600万円を見込んでいる。老朽化している既設営農用水施設を更新するとともに、安定した酪農経営を目指す。25年度の完成を予定している。
稚内市西部を流れるクトネベツ川流域に広がる同地区は、乳牛を中心とした酪農専業地域が広がっている。既設の営農用水施設は整備後30年以上が経過し、老朽化による漏水や断水が発生し、営農用水の確保に苦慮している。
また、配水施設は電気計装も耐用年数を超過し、供給に直結する故障が発生すれば、酪農経営に大きな影響を与える可能性があり、安定的な営農を継続していくためにも早期の整備が求められていた。
そこで同課はこれらの課題を解決するため、受益戸数10戸、受益面積1023haを対象に、配水施設1カ所と管路1万4050mを整備する計画で、21年度に採択を受けた。22年度は21年度繰り越し分などを含め事業費1億9190万円を投じ、管路3970mの整備を進めている。