総事業費は9.6億円
大空町は、役場庁舎大規模改修を主体、電気、機械に分割して簡易公募型指名競争入札で4日に公告する。開札は8月を予定。それぞれ単体と共同体を対象とし、対応工種のA等級を資格要件に設定する。工期は3カ年。外構は2023―24年度で施工する。総事業費は9億6114万2000円となる。
同庁舎はRC造、地下1地上3階、延べ3731m²の規模で1985年に完成した旧女満別町庁舎を活用。老朽化しているため、今後も利用できるよう利便性の向上や執務環境を改善して長寿命化を図る。8月の着工、2024年8月の完了を目指す。
改修費は主体が3億4504万8000円、電気が3億3360万8000円、機械が2億3233万1000円、外構が3423万2000円。工事監理は1592万3000円を充てる。6月29日に閉会した第2回定例町議会で、継続費を設定した補正予算の承認を受けた。
内部改修は間取りの変更や設備の追加、外部は屋上防水、外壁補修、玄関スロープ新設を実施する。外構は通路のロードヒーティング整備に取り組む。
各階で内壁、床、天井の仕上げ材と窓などの建具を一新し、照明と配線を更新する。1階の町民ロビーにキッズルームを設置し、2階の図書室、3階の和室をそれぞれ会議室に変える。地下は印刷室を拡充して女子更衣室とし、現在の女子更衣室を防災資機材の保管庫に転換する。
設備は、集中換気を部屋ごとの換気に切り替える。温泉暖房設備は交換と分解・点検を施す。全ての便器を洋式に取り換え、1階の多目的トイレは玄関近くに移設して広げる。執務室と主要な会議室には無線LANを配備する。
主体、電気、機械はそれぞれ町の建築、電気、管でA等級に格付けされている単体と共同体が応募可能。共同体の構成員はB等級でも参加できる。地域要件は単体、共同体構成員ともに大空町のほか網走市、美幌町、津別町内に主な営業所があること。14日に締め切る。19日に指名業者を決定して22日頃に通知、8月に入札、臨時町議会での承認を得て本契約に至る見通しだ。
合併特例債で9億1300万円を賄い、地域づくり総合交付金も用いて、一般財源の支出は4万2000円に収める。
実施設計は21年度に日本技建が担当した。東藻琴総合支所は、20年度に耐震改修を終えている。