コロナ禍で新規事業開拓
イトイグループホールディングス(GHD、本社・士別)のグループ会社士別カードックとイトイ産業が、1日からキャンピングカーブランド「全力自動車」の製作・販売を開始した。顧客の要望に合わせ自動車を改装する。人気が高まるキャンプブームを背景に、30―40代の個人客の獲得を狙う。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、2020年秋から新事業の開拓を模索。個人や少人数でアウトドアを楽しむソロキャンプが人気であることに着目し、ブランドを立ち上げた。
イトイGHDのグループ会社のイトイ産業が製作、士別カードックが販売に携わる。
顧客の希望や金額を基に自動車を改造し、ベッドや棚などを車内に取り付ける。車の外観も希望に沿ってデザインできるほか、購入後のアフターケアも受け付ける。
主な顧客層は30―40代の個人客がターゲット。顧客に合わせ費用は変わるが、自動車の内装で200万円程度を目安とし、キャンピングカーに興味を持つ若年層にも手が届きやすい値段に設定した。
士別カードックの鈴木雄治事業部長は「希望に合わせて改装するので自由度は高い。若いキャンプ愛好家に興味を持ってもらえれば」と期待を込める。今後は個人客への受注生産のほか、レンタカーとしても活用を広げていく計画だ。(旭川)