都心アクセス道路を整備
札幌市下水道河川局は6日、北海道開発局の都心アクセス道路整備に伴う創成川通の下水道管路移設について、整備延長12.3kmで計画していることを明らかにした。市民生活への影響などを考慮して、大半を地中を掘り進めながら布設するシールド工法で施工し、一部は推進工法を想定。2023年1月までにまとめる実施設計で作業手順などを検討し、23年度からシールド発進立て坑を構築する計画だ。総事業費は200億円超を試算する。
同日の市営企業調査審議会下水道部会で、移設計画の確認や報告をした。
都心アクセス道路は、都心部までの約4.8kmを地下道路として整備する。上下各2車線の大規模なボックス構造で創成川通の地下に整備するため、創成川両側道路にある内径1.2―3.5mの下水道管移設が必要となる。
新たな下水道管は既存の管路と同様、創成川両端に設ける。東側は東1―3丁目線に内径1.65―3.5mで6.8km、西側は創成川通―西5丁目線に内径1.2―3mで5.5kmにわたって新設する。
いずれもシールド工法による施工が大半を占める。東側幹線の北3条西3―西2丁目、西側幹線の麻生町1丁目―北33条西3丁目など管径が小さい区間は推進工法で計画している。幹線に接続している枝線の切り替えでは掘削も伴う。
実施設計で工法や着工箇所などの検討を進め、23年度にシールド発進立て坑の構築に入る予定。24年度からはシールド工法などによる管の布設、25年度にマンホール構築と管の切り替えに取り組み、26年度の完了を目指す。
既存管路は1960―70年代の布設で老朽化が懸念されるため、耐震性の向上や浸水防止にもつなげたい考えだ。