草地整備と家畜保護施設2棟を予定
宗谷総合局農村振興課が整備を進めている公共牧場浜鬼志別地区(猿払村)の2023年度以降の残事業費は草地整備213.8haと家畜保護施設2棟の5億4360万円となっている。良質飼料確保や預託牛受け入れ体制強化などを目的とした事業で24年度の完了を目指す。
猿払村にある同地区は、法人化による規模拡大やTMRセンター設立による農作業の分業化が図られたことで、酪農家の多頭飼育が加速。預託事業の機能強化を図るためにも、良質飼料の確保や預託牛の受け入れ体制強化が課題となっている。
加えて、一部のほ場では褶曲(しゅうきょく)や不陸による作業効率低下、植生悪化などが発生。そのため、草地整備改良による良質飼料の増産と安定化を図るとともに、新たな育成牛飼養管理施設整備による機能強化に取り組んでいる。
20年度に採択された。受益面積430haに対し、受益戸数12戸、整備概要は草地整備430.3ha、施設用地造成1カ所、家畜保護施設2棟、飼料調製貯蔵施設1基、家畜排せつ物処理施設1基。総事業費10億3700万円としている。
22年度は、21年度繰り越し分などを含め2億7600万円を投じ、草地整備120ha、飼料調製貯蔵施設付帯、家畜排せつ物処理施設1基、機械導入2台を進めている。