建設産業の熱い思い発信
北海道建青会の全道大会は、空知建設業協会の二世会である空知経営研究会(通称・葉月会)の主管により、9月9日に岩見沢市内で開催される。建青会の岸本友宏会長は「建設産業に関わる全ての人々が幸せを創る必要がある」と強調し、「新たなスタイルで、将来ある建設産業の熱い思いをぶつける大会にしたい」と決意する。(空知支社・荒井園子記者)
4月19日に就任して以降、大会の企画立案をはじめ役員会の招集、特別講演の講師要請、来賓の招待などに奔走している。
大会テーマは「Moonshot―私たちの未来は、我々のイノベーションを創る―」。「Moonshot」は、米国の第35代大統領ジョン・F・ケネディのスピーチの「月に向けたロケットの打ち上げ」が由来だ。実現は非常に困難だが、達成できれば大きなインパクトをもたらし、イノベーションを生む挑戦のことを意味する。
大会の記念式典は、2050年の達成目標を掲げて「Moonshot宣言」をする。建設事業に関わる人々の幸福に向けて、①AI・ロボット施工②サステナブル施工③Zero社会(災害ゼロ、被災ストレスゼロ)④ReUP北海道―の実現を目指す。
記念事業は特別講演のほか、岸本会長ら建青会会員が「Moonshot講演」に臨む。業界が抱える課題に対し、「既成概念にとらわれず、自由な発想で『やりたい、やってみよう』と論議が起きることを期待している」と話す。
1978年10月2日生まれの43歳。札幌市出身。2003年に慶応大商学部を卒業後、奥村組、岩田地崎建設を経て、11年岸本組に入社。13年副社長を経て、14年から社長。葉月会は11年に入会し、ことし1月に会長就任。空知建協で広報・企画委員長も務める。
家族は妻と2女。多忙な日々が続くが、「日曜日は家族サービスに努め、子どもが行きたいところに出掛けている」