先進海洋センター整備事業に複合公共施設など提案 積丹町

2022年07月08日 16時07分

関連で役場庁舎解体

 積丹町はB&G財団の先進的海洋センター整備事業に艇庫や新たな研修センターの建設、複合的公共施設新築を提案する。事業決定した場合、関連して現役場庁舎の解体と、行政機能の総合文化センターへの移転を構想。複合的公共施設は2024年度の着工を視野に入れる。

総合文化センター。右奥が現役場庁舎

 海との共生や新しい価値創出を目指す先進的海洋センター整備事業の助成上限額は10億円。B&G財団は24年度末までの整備をめどとしている。

 艇庫の候補地は小泊海浜公園、茶津海岸、美国漁港内。平屋一部2階建てのD型倉庫で、トイレを置き、海洋性レクリエーション拠点としての位置付けを狙う。

 美国町小泊115にある研修センター(1978年建設、S造、2階、延べ567m²)は未耐震部分を解体し、40人規模の宿泊施設整備を検討。W造、平屋を想定する。

 72年建設の現役場庁舎はRC一部S造、地下1地上3階、延べ2429m²の規模。現行の耐震基準を満たしていない。隣接する美国町船澗48の12の総合文化センター(RC一部S造、地下1地上3階、延べ3275m²)に庁舎機能を移し、現役場庁舎前の駐車場にRC造、2階建て程度の建物新築を構想。ブルーカーボンに関する学習や体験、発信拠点をはじめ、コワーキングスペース、テナント、事務所などの入居スペースを構える複合的公共施設として検討する。

 整備に伴う現役場庁舎解体や総合文化センター改修は助成対象外となる。

 役場庁舎に関し、町の企画課は「今回選ばれなかったとしても老朽化が進んでいて、対策が急がれる。財政面などを考えると、総合文化センターに機能を持っていくというのは現実的な手法」とする。

 企画提案書提出後、書類・プレゼンテーション審査を通過すると、整備予定地の視察など3次審査があり、審査結果の通知は10月以降になる見込み。助成が決まれば23年度から事業を本格化するが、複合的公共施設は早ければ年度内に設計着手し、24年度の着工を想定。総合文化センター改修は24年度の設計、25年度の着工を見込んでいる。


関連キーワード: 宿泊施設 庁舎 後志 文化施設 解体

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