総事業費6.4億円 用水路6291mを整備
オホーツク総合局産業振興部は、水利施設等保全高度化・基幹水利施設整備型東幹線本郷地区の2024年度新規採択を目指している。用水路6291mの整備を進める考えで、総事業費6億4000万円を試算。30年度の完了を見込んでいる。22年度調査計画地区に盛り込み、2カ年で調査設計を進めている。
大空町にある同地区は網走川の右岸、下流側に位置する低平地で、田・畑の複合経営をしている。西側に網走川、東側にJR石北本線が縦断する。受益面積は587.5ha、受益戸数は50戸。過去に道営かんがい排水事業網走川地区(1967―87年度)で東幹線用水路1万7146mを整備した。
既存の東幹線用水路はV型コルゲートフリューム水路で、施工後40年以上が経過。パッキン類の破損やコルゲートシートの腐食など経年劣化が著しく、漏水を引き起こしているため対策が必要となっている。用水路を整備して湿害などの改善を図る。
工事費に5億3000万円、測量試験費に1億1000万円を充てる考えだ。