新規は発寒清掃工場更新など
札幌市は2023年度の北海道開発予算概算要望額を明らかにした。国費ベースで22年度配分額を88.9%上回る225億500万円。新規で発寒清掃工場更新や白石破砕工場更新、北15条線電線共同溝、水源池通と福住・桑園通の交差点部拡幅などを盛り込んだ。東4丁目通拡幅の着工費も要望。道路・街路や公住の整備に加え、駒岡清掃工場更新の本格化が全体を押し上げた。
社会資本整備総合交付金(社交金)と防災・安全交付金(防安)の要望額をまとめた。全国枠交付金、補助金は含めていない。
内訳は、社交金が2・2倍の141億6000万円、防安が49.4%増の83億4500万円。構成比は社交金が62.9%、防安が37.1%となっている。
事業別では、道路・街路に76.5%増となる80億300万円を積み上げた。新規で水源池通の交差点部拡幅、北15条線電線共同溝を盛り込んだ。継続は屯田・茨戸通、環状北大橋上りなど橋梁長寿命化修繕を挙げたほか、東4丁目通拡幅の着工費を計上した。
公営住宅等整備は、市営住宅伏古団地建て替えのうちA―4、A―8号棟の着工費、もみじ台団地ほか外部改修、ひばりが丘団地など5団地のエレベーター更新に73.9%増の23億600万円を要望。安全ストック形成は民間建築物耐震化促進などに31.9%増の1億4900万円を求める。
公園・緑地は0.2%増の13億2400万円。コロナ禍の影響を精査するため、22年度予算の本要望から取り下げた百合が原公園のパークPFI導入費用を再度盛り込み、新規扱いとした。継続で厚別山本公園造成や屯田西公園、モエレ沼公園、農試公園などの公園施設長寿命化対策を予定している。
環境衛生は6・3倍の54億6200万円。駒岡清掃工場更新の本格化で大きく伸びた。新規で白石破砕工場更新、発寒清掃工場更新に取り掛かる。下水道は32.4%増の44億300万円とし、西部スラッジセンター汚泥焼却施設改築に約13億円を要望。水道は2・3倍となる2億6400万円を充て、豊平川水道水源水質保全を推進する。
新たに設けたバリアフリーには4900万円を措置し、公共施設バリアフリー化推進、民間公共的施設バリアフリー補助に取り組む。河川は横ばいの3億100万円を要望し、厚別西川総合流域防災を予定する。