小樽市は小樽港若竹地区の防波堤改良で、2023年度以降に約4億円を投じる計画だ。コルゲートセルの撤去やブロック据え付けなどを進め、29年度の完了を目指す。
同防波堤は、若竹地区水面貯木場の外郭施設として1970年に整備。90年の小樽港マリーナの供用開始に合わせ、マリーナ港口を確保するために防波堤の一部を解体し、現在の形で使用している。
これまでの調査で、水中部のコルゲートセルの変状や開孔が見つかっている。部分補修などをしてきたものの、17年の低気圧で防波堤が傾斜したため、抜本的な対策を講じて機能回復させる。
延長は西側が約58m、東側が約35m。コルゲートセルを撤去し、直立消波ブロックを整備する。総事業費は5億円を試算する。
20年度に実施設計を日本データーサービス、地質調査をオオハシコンサルタントに外注。21年度は、翔建が本体ブロック製作(コルゲートセルで2函分、17.6m)、底版ブロック製作、上部工打設用プレキャスト版製作を担った。
22年度工事は公告済みで8月3日に開札。23年1月20日を工期末としていて、着工は8月下旬を予定している。西側にあるコルゲートセル(1函分、8.8m)を撤去し、基礎マウンドを形成。21年度に製作したブロックを据え付け、上部コンクリートを打設する。23年度以降も同様の工事を繰り返す。
22年度はこのほか、2月下旬に東側で一部破損した箇所があり、早期対応するためブロック2函分の製作を発注予定。23年度の据え付けを見込んでいる。