23年度は2億円要望
小樽建管は、泊村内で進める盃漁港盃地区機能強化の総事業費に6億円を試算している。港湾内の静穏度を高めるため西外防波堤30mを新設する計画で、2025年度の事業完了を目指す。工事初年度の23年度は事業費ベースで2億1000万円を要望し、10m分を進める考えだ。
日本海に面した盃漁港は泊村全体の漁業生産額の3割を占める拠点。伝統的にイカ釣りやサケ定置網など沿岸漁業を営み、近年は資源増大に向けウニやニシンの種苗放流も推進している。盃地区は漁港北側に位置する。
高波浪時に港内の静穏度が悪化し、過去には漁船の損傷などが発生したほか、頻繁な見回りや漁具の移動作業が必要となっている。外防波堤の新設で静穏度を向上させ、危険な漁労活動が余儀なくされている現状を改善する。
22年度に事業化した。深浅測量と構造実施設計はアルファ水工コンサルタンツが担当。地質調査を28日、泉源調査を8月18日にそれぞれ指名競争入札する。