平取町のアイヌ民族文化保全の取り組みを紹介するノカピライウォロ・ビジターセンター(平取ダム管理棟)が22日、オープンした。オープニングセレモニーには関係者約40人が参加。平取アイヌ協会の木村英彦会長をはじめ、関係者5人がテープカットして祝った。

テープカットでアイヌ文化継承を誓った
平取ダム建設に当たり、アイヌ文化保全のため室蘭開建が整備した。道道芽生貫気別線沿いの芽生84の7に立ち、RC造、2階、延べ1498m²の規模。2017年8月に着工し、ダム管理施設を含め21年度末に完成した。
1階はポロシリ(幌尻岳)についてパネルや展示物を使って紹介。2階ではノカピラ(額平川)流域の文化の歴史や祈りの場で使われていた祭具などを紹介している。
セレモニーで木村会長は「アイヌ文化の振興、継承に向けて有用な試みだと感じる。アイヌを学ぶことができる施設構成になっている」とあいさつした。
遠藤桂一町長は施設整備に関わった関係者に感謝した上で、「アイヌ文化の未来に向けた振興、発信に向けた大きな取り組み。町のアイヌ文化発信拠点ができ、うれしい」と述べた。
10月31日までの午前10時―午後4時はセンター職員の案内付きで開放する。