東相内中、相内小、上常呂小 いずれも屋根や外壁が劣化
北見市は、学校施設長寿命化改修に向け、東相内中と相内小、上常呂小の現況調査に着手した。東相内中の校舎A棟と相内小、上常呂小は築40年以上経過していて、いずれも屋根や外壁などの劣化が進んでいる。2021年度から現況調査を進めている光西中は、調査が完了次第、基本・実施設計に取り掛かる意向だ。
市の学校施設長寿命化計画(21―30年度)は小学校23校、中学校13校、義務教育学校1校、給食センター3施設を対象とする。建物の築年数や老朽度合いなどを踏まえ、3校ともに最も優先順位が高い、おおむね10年以内に改修するとしている。
東相内町にある東相内中は1979年建設の校舎A棟(RC造、2階、延べ2001m²)、85年建設のB棟(RC造、2階、延べ844m²)、79年建設の体育館(S造、平屋、延べ650m²)で構成する。
相内町の相内小は78年に建てた校舎(RC造、2階、延べ2487m²)と体育館(S造、平屋、延べ596m²)、上ところの上常呂小は78年建設の校舎(RC造、2階、延べ2377m²)と76年建設の体育館(S造、平屋、延べ599m²)がある。
長寿命化計画では、学校ごとに屋根・屋上、外壁、内部仕上げ、電気設備、機械設備の劣化状況をおおむね良好のA、部分的劣化のB、広範囲に劣化のC、早急に対応が必要のDの4段階で評価した。
東相内中は校舎A棟が外壁や内部仕上げ、電気、機械設備でC評価。相内小校舎と上常呂小校舎は全ての項目でC評価だった。健全度は100点満点で、東相内中校舎A棟が43点、相内小校舎と上常呂小校舎が各40点となっている。
現況調査は東相内中がアトリエブンク・エヌケー建築設計室共同体、相内小が日本都市設計・安原建築設計共同体、上常呂小が北海道建築設計監理・設計同人アルファ共同体がそれぞれ担当し、年度内に完了させる見込みだ。