高看校舎・講堂2420m² 紋別市が基本設計

2022年07月28日 16時37分

総事業費23億円試算

 紋別市は、紋別高等看護学院移転建て替えの基本設計をまとめた。学院校舎・講堂はRC造、2階、延べ2420m²の規模で計画。管理ゾーンと学習ゾーンを明確に分け、各教室にゆとりをもたせて各実習室と連携を図れるようにする。校舎・講堂のほか、W・RC造、2階、延べ1336m²の学生寮も新築する。総事業費は23億円を試算。2023年4月に準備工に着手、24年3月の完成を目指す。

校舎・講堂(左)と学生寮を整備する紋別高看の完成予想図

 緑町5丁目にある紋別高看(RC造、3階、延べ2423m²)は、遠紋圏域唯一の看護師養成施設として1974年に建設。地域医療を支える重要な役割を担っているが、築後40年以上が経過し老朽化が進んでいる。

 近年の学生ニーズに応えられるよう学習、生活環境を整え、安定的に学生を確保するため、市が移転建て替え、道が運営を担う市設道営方式とする。

 建設地は紋別保育所や広域紋別病院に近い、落石町1丁目18の8の敷地5700m²。校舎・講堂は1、2階とも学習の軸となる教室前廊下を幅広にし、多目的に利用する。学生の交流スペースを充実させるほか、冷暖房換気設備や情報設備を完備。快適な学習環境を整える。

 学生寮は女子学生用として45室設け、1階、2階西、東の3ブロックに分ける。入居状況により、2階東部分を病院研修生用として運用することも想定し、将来的には一部男子寮に転換可能とする見込みだ。ユニット式の洗面やトイレ、入浴設備、机、ベッドなどを完備する。

 いずれの施設も冷暖房設備や情報設備を整備し、高断熱性や省エネ機器の採用で、二酸化炭素排出量削減を図る考え。駐車場は35台分を確保する。

 基本設計は創建社が担当。総事業費は23億円を試算し、市のふるさと納税を財源とした公共施設等整備基金の活用を見込む。校舎・講堂に14億7000万円、学生寮に6億円、外構に1億円などをみている。


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