根室振興局農村は、農道・集落道整備強靱化平成地区の2023年度新規採択を目指している。別海町内の老朽化した農道を3798mにわたり舗装修繕などをする計画。農産物や資材の輸送効率化を図り、酪農経営基盤強化を狙う。総事業費は4億8000万円を見込む。
別海町尾岱沼付近を走る計画路線は、受益農家が集乳・通作、生活道路として利用。周辺地域では、冷涼な気候や土地基盤を生かした大規模な草地型酪農が営まれている。
同路線は整備から30年以上が経過。路肩変形やクラック、わだち掘れが進行し、維持管理などにも支障が生じている。また農畜産物輸入自由化への対応としてコストを縮減するため、輸送車両などの大型化が進んでいる。
コスト低減と安全で高品質な乳牛生産を促進による酪農経営基盤の強化を図るため、舗装修繕を中心に実施して農産物などの輸送効率化を推進する方針だ。受益戸数は6戸で、受益面積は192ha。
採択後は23―27年度の5カ年で事業を進める見通し。22年度は調査に取り組む。