複合施設は24年着工 新得町駅前再整備概略設計概要

2022年08月03日 17時28分

温浴宿泊施設は25年 金融機関の整備も計画

 新得町は、JR新得駅前再整備の概略設計概要をまとめた。複合施設と温浴宿泊施設を新築するほか、駅前広場にバスやタクシーなどの乗降場、駐車場を整備する計画。複合施設は2024年4月、温浴宿泊施設は25年7月の着工を目指す。このほか金融機関入居のため27年度に複合施設の南側を増築する予定。事業費は32億5800万円を試算している。

町の特色を生かして駅前のにぎわいを創出する

 複合施設は、南側に配置して広場と一体的になるよう南北に長い建物とする。事業費9億5700万円を投じてW造、2階、延べ1549m²の規模で整備。内装は町産木材を積極的に採用し、木育を促進する。

 1階は特産品や一般食品を販売する店舗や観光案内を設置。キッズスペースの遊具は1階と2階を行き来できるネットなどを検討している。

 2階では鉄道遺産を展示。多目的室は会議のほか、災害時に鉄道利用者の避難場所としても活用する。

 広場はイベントスペースやキャノピー設置を見込む。円滑な乗り継ぎのためバスとタクシー、自家用車の乗降場を設ける。

 北側に配置する温浴宿泊施設は、駅前広場と北側駐車場に面する。RC造、3階、延べ2071m²の規模で、事業費は16億3800万円を見込む。

 1階の浴室は修景スペースを設けて露天のような空間とする。サウナはフィンランド式とした。受付の内装は、鉄道遺産のアーチ橋梁に使われているれんがを用いて鉄道の町らしさを表現する。

 2―3階はシングル25室、ツイン3室、4人以上向けのデラックス1室の全29室の客室を設ける。コスト面に配慮し、客室に浴槽を設置せずシャワーのみとした。ビジネス客向けに18人程度が一度に利用できる会議室やコワーキングスペースを設置するほか、屋上は花火大会や鉄道が楽しめるよう一部開放できるつくりとする。

 指定管理者制度を活用した公設民営方式で、複合施設と温浴宿泊施設の一体的な運営を想定している。

 複合施設と温浴宿泊施設の実施設計は23年度に進める。供用開始は複合施設が25年6月、温浴宿泊施設が26年10月を目指している。

 金融機関の増築は、複合施設と営業時間が異なることを考慮し、単独で営業できる配置とした。建設地にある既存の町営浴場は温浴宿泊施設の供用開始後に解体する。27年12月ごろに外構を終える見通しだ。


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