再犯恐れで修繕できず
帯広市内の公園で水飲み場の蛇口などを狙った盗難被害が相次いでいる。6月下旬から7月末までに17公園36カ所で盗まれた。被害額は調査中。住民から復旧を望む要望もあり、指定管理者は修繕に当たる考えだが、再犯の恐れもあって着手できない現状だ。
盗難被害は6月26日に初めて確認。毎年数件発生しているため、当初はいたずらと思っていたが、その後もJR帯広駅南側の公園を中心に蛇口やトイレのレバーが盗まれた。被害のあった水飲み場前には「蛇口を壊すのは犯罪」と書いた看板を立てて警鐘を鳴らしている。
指定管理者で、帯広市みどりと花のセンターの鎌田哲也センター長は「これから水を多く使う季節なだけに利用者に迷惑をかける」と話す一方、「公園の水道も公共施設。壊すことはあってはならない」と語気を強める。
7月28日の市議会建設委員会では、市議から防犯対策として都市公園内に防犯カメラを設置する意見が出た。市は公園の広さや電源確保、コスト面の課題から設置は難しいと考え、指定管理者や警察とのパトロール強化に取り組む。(帯広)