佐呂間町は、老朽化が進む役場庁舎の改築を視野に、9月上旬にも新庁舎検討審議会を立ち上げる方針だ。地震発生が少ない地域性を考慮するとともに、町民の生活に直結する事業を最優先してきたが、現庁舎の耐用年数が残り10年とされていることから、今後の庁舎の在り方などについて検討を進め、基本構想を練り上げる。
審議会は関係団体や公募委員など15人以内で構成する見込み。公募委員は3人を予定し、佐呂間町に住む18歳以上を対象として、22日まで応募を受け付ける。初会合は9月ごろとなる見込みだ。
永代町3の1にある佐呂間町役場庁舎は、RC一部S造、2階、延べ2446m²の規模で1965年に完成。89年から3カ年で実施した大規模改修や外壁補修などを施してきたが、築後57年が経過し経年劣化が進んでいる。
また、2017年に実施した耐震診断では、耐震基準を満たしていないため、大きな地震が発生した際に倒壊する危険性が高いとの結果が出た。このため町は、改築を最優先に考え、町民の意見を求めながら基本構想を取りまとめる意向を示している。