役場庁舎や体育館建て替えへ 平取町本町市街地計画

2022年08月09日 16時31分

施設整備や再配置を推進

 平取町は、役場庁舎建て替えなどを盛り込んだ本町市街地グランドデザイン計画を策定した。コンパクトで持続可能なまちづくりに向けた長期的な方針を示したもの。老朽化が進む役場庁舎や災害リスクの高い町民体育館の建て替えなど施設の整備・再配置を進める方針だ。

 町内では昭和40年代以降に建てられた公共施設の老朽化が進行していて、その対応が喫緊の課題となっている。町が2021年11月に実施した町民アンケートで、公共施設の機能が分散していることや老朽化などに不満の声が上がった。

 建て替えが必要な公共施設が複数あり、計画的な施設の再配置、災害への対応なども求められているため、同計画を策定した。

 目指す将来像を「平取町の中心地区として相応しい、機能性と賑わいのあるまちづくりを進める」に設定。その実現へ①中心市街地の機能充実と活性化を進めながらにぎわいのある市街地をつくる②観光の拠点施設の充実と情報発信、アイヌ文化との連携により、交流人口の増加と産業振興を図る③施設野菜と稲作等の1次産業を継続し、安定的な地域経済を守る―ことを掲げた。

 施設整備を見ると、1965年完成で老朽化が進む役場庁舎(RC造、2階、延べ1826m²)と、70年完成の町民体育館(RC造、平屋、延べ1646m²)の建て替えを検討。体育館は沙流川氾濫時の浸水想定区域と土砂災害警戒区域内にあり、災害のリスクが高い。

 役場庁舎周辺に位置する公住本町みどりが丘住宅団地(約90戸)と、日高西部消防組合平取消防署(74年完成、RC造、2階、延べ688m²)は改築を視野に今後検討する。

 建て替えを予定する役場庁舎は約3000m²、町民体育館は約1700m²の規模をそれぞれ想定。施設の配置計画は3案示し、既存施設の有効活用と建て替えを組み合わせた案を最有力とした。

 この案では、ふれあいセンターびらとりを改修して役場機能を導入。入りきらなかった役場機能などは別棟で整備する。

 また、現役場庁舎跡地に消防庁舎を建設し、本町みどりが丘住宅団地は移転新築。現団地の場所に新たな町民体育館を建設する内容だ。

 23年度から本町みどりが丘住宅団地の解体を進める予定。24年度に新団地に着工し、初弾は6戸の建設を見込んでいる。同団地建設の進捗に応じて町民体育館に着工する。

 役場庁舎は25年度の基本計画策定を予定し、第7次総合計画(26―35年度)の期間内に着工。現役場庁舎の解体が完了次第、消防庁舎建て替えに入る方針だ。


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