庁舎旧耐震1市7町 渡島・桧山管内の自治体

2022年08月19日 17時10分

奥尻は移転改築再入札へ

 渡島・桧山管内の市町庁舎耐震化や建て替えの状況がまとまった。旧耐震基準の庁舎は渡島が函館、松前、森、八雲、知内、桧山が乙部、奥尻、今金の1市7町。うち函館と知内、乙部は耐震改修済みだ。年度内の移転改築着工を目指す奥尻町は資材価格高騰などを背景とした入札不調を経て、再入札への準備を進めている。

 渡島は八雲町で移転改築に向けた計画が進行。住初町138にある庁舎(RC造、3階、延べ3128m²、1961年完成)の老朽化のため、国立病院機構旧八雲病院と旧八雲養護学校がある宮園町128へ移転する。

 新庁舎は保健センターなどと複合化するため、延べ6900m²の規模を想定。このほど基本設計の受託候補者を公募型プロポーザルで二本柳慶一建築研究所・隈研吾建築都市設計事務所共同体に決めた。2025年度の着工を目指す。

 松前町庁舎(簡易耐火構造鉄板ぶき、2階、延べ1372m²、福山248の1)は完成から62年、森町庁舎(本庁舎RC造、2階、延べ1414m²、議会棟RC造、2階、延べ1207m²、御幸町144の1)は55年が経過。どちらも未耐震で、建て替えや耐震改修の方向性は決まっていない。松前町は限られた財政の中、25年度の着工を見込む町立松前病院の建て替えを優先させる考えだ。

 知内町は1971年完成の山村開発センター(重内21の1)に役場機能を持たせている。規模はRC造、4階、延べ2999m²。完成後50年が経過している。公共施設長寿命化計画で将来的に改築するか、他施設へ移転に向けて検討する意向を示している。

 桧山管内を見ると、奥尻町は総事業費24億円ほどを投じて、奥尻428の旧奥尻小跡地へ移転改築する。新庁舎はRC一部W造、2階、延べ2423m²の規模で、消防庁舎や議場を集約する。

 7月14日に簡易型総合評価方式での一般競争入札を予定していたが、資材価格高騰などにより、予定価格と参加者の想定価格が乖離(かいり)。主体と機械の参加者が辞退して不調に終わった。これに伴い電気の入札を中止した。

 町は予定価格を積算し直して19日に再公告した。9月21日に開札し、臨時町議会で本契約を結んだ後に着工する。23年度末の完成、24年5月中旬の供用開始を目指している。

 今金町庁舎(今金48の1)は66年完成でRC造、3階、延べ2073m²の規模。現庁舎敷地内を候補に、28年度以降に新庁舎を整備する意向だ。

 乙部町庁舎(緑町388)はRC造、2階、延べ1155m²の規模で、65年の完成。21年度に耐震改修を林組(本社・乙部)で終えた。このほかにも定期的に防水改修などの修繕を施していて、当面は現庁舎の使用を続ける。


関連キーワード: 庁舎 災害・防災 耐震化

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