創立70周年 道建築士会全道大会が空知で開催へ

2022年08月23日 08時00分

新たな時代へ 実行委員長の芳賀智一空知支部長にインタビュー

 北海道建築士会第44回全道大会(空知大会)が9月2、3日の2日間、岩見沢市などで開催される。全道大会は3年ぶりで、北海建築士会創立70周年の節目の大会。空知大会開催は1996年第22回以来となる。実行委員長を務める空知支部の芳賀智一支部長は「次の50年に向けて北海道の新しい時代を切り開き、建築士たちがまちづくりや地域づくりに貢献するため、空知からその第一歩を力強く進める大会にしていきたい」と決意する。(空知支社・荒井園子記者)

芳賀智一実行委員長

 1月に空知支部長に就任。以降、ホスト支部の実行委員長として、準備に奔走している。大会テーマは「開拓期から現代へ 大地の恵み『そらち・デ・ビュー』」で、空知の魅力を体験・発信してほしいという思いが込められている。

 初日の9月2日は、滝川市内で若手中心の青年サミットを開催。翌日は岩見沢市内で大会式典を開く。赤平市出身でそらち応援大使を務めるタレントの鈴井貴之氏の基調講演を予定する。

 未来をつなぐテーマとして、栗山町で「廃校をめぐる地域と未来のつながり」(女性委員会)、三笠市で「食と建築とまちづくり」(まちづくり委員会)、美唄市で「SDGsから見える建築士会活動」(青年委員会)の各分科会をそれぞれ開催する。

 コロナ禍で、前回開催予定だった網走大会が延期、結果的に中止という経過をたどった。「網走支部の皆さんは、断腸の思いだったのではないか。その思いを心にとどめて、空知大会を成就させたい」と強調する。

 大会を通してコミュニケーションを図り、最新情報の共有や人脈を広げるチャンスなどを積極的に伝え「会員数減少の歯止めにつなげたい」と意欲的だ。今後、AIの台頭により建築士の仕事の減少が懸念されるが「おのおのの長所を生かして共存すれば、優れた業務成果を上げられる」と断言する。

 69年12月17日生まれの52歳で、住宅や倉庫など基礎工事業の建元(本社・岩見沢)社長。冬期間は除排雪事業のほかアウトドア事業部で、バックカントリーガイドや地元のスキー場でスノーボードスクールの校長でもある。夕張市生まれの岩見沢市育ちで、岩見沢緑陵高を卒業後、地元の建設会社に就職。99年に起業し、2004年に法人化した。96年に2級建築士の資格を取得し、97年に北海道建築士会に入会。20年1月から空知支部の副支部長を務めていた。


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