仮称・新得スマートインターチェンジ地区協議会は23日、新得町の道東自動車道に設置する仮称・新得スマートICの新規事業化を目指し、実施計画書を策定した。来週にも国土交通省に提出し、本年度中の新規事業許可を見込む。認可が下り次第、設計などに着手する。道内のスマートICとしては初めて、新たなPAの隣接地に道の駅を建設し、高速道や一般道からの集客を図る意向だ。
スマートICは、高速道から一般道に出入りできるよう設置したETC専用の簡易型IC。道内には道央道などに3カ所あり、新得は4カ所目となる。
協議会は新得町、東日本高速道路北海道支社、帯広開建、帯広建管、道警で構成する。今回が第1回会合で冒頭あいさつした浜田正利新得町長は、2016年夏の台風や16日の大雨に伴う通行止めを振り返り、高速道路の大切さを力説。「十勝のみならず道東全体や富良野方面などに良い効果があると確信している」と期待を寄せ、「スマートIC完成に合わせた道の駅整備に向け最大限の努力をしたい」と意気込んだ。
新得スマートICは、トマムIC―十勝清水IC間の新得町内で新設する方針。十勝清水ICから8kmほどトマムIC方向に進んだ場所を候補地とした。
事業認可は通常1、2カ月後だが、関係者は遅くとも本年度末には認可を得たいと考えている。決定すると設計に入り、用地取得を同時に進める。スマートICの設置に向けては橋梁の新設などを検討し、数年かけて整備する見通し。
SA・PA接続型とし、仮称・新得PAの新設を計画。東日本高速道路北海道支社は、駐車場はそれぞれ小型車20台、大型車10台ずつを設ける考え。利用交通量の見通しを踏まえ、規模の検討を続ける。
新得町はスマートIC供用開始に合わせて道の駅整備を計画。基本構想では延べ1000m²程度の施設やオートキャンプ場を設ける。PA利用者が徒歩で移動でき、一般道から町民や観光客も立ち寄ることができる。