677mを改修、落差工5基新設 26年度完了目指す
室蘭建管は室蘭市内で進める知利別川の改修で、2023年度以降に4億3000万円を投じ残区間677mの拡幅と新設を進める。新設区間はホームストア新たかさご店東側から事業区間終点までの420m。残区間の構造物は落差工5基の新設と橋梁4基の架け換えを計画し、23年度は5号落差工の着工などを要望している。26年度の事業完了が目標だ。
鷲別岳を源流とし、知利別町や中島町などを流下して室蘭港に注ぐ2級河川。1980年の大雨災害を踏まえ、室蘭市が81年度に改修に着手した。2級河川昇格後は建管が91年度から市道知利別高砂通線ボックスカルバートとの交点を上流端とする延長2850mの改修に取り組んでいる。
23年度以降は、事業区間終点までの河道拡幅などを継続する。現況4mの上幅を16mまで広げながら護岸整備をし、ホームストア新たかさご店東側の上流では河道を新設して直線化。クランク状になっている現河道を切り替える。
落差工の新設は、現況の河床勾配が90分の1と急流なため緩和するのが目的。いずれも緩傾斜型で、本体延長は下流側から5号が10.4m(落差0.5m)、6号が16.4m(1m)、7号が25.4m(1.9m)、8号が20.4m(1.4m)、9号が21・4m(1.5m)で設計を完了した。
橋梁の架け換えは室蘭市が受託事業で進めている。22年度は楽山1号橋に着工し、知利別3丁目1条橋の詳細設計、人道橋となる知利別緑道1号橋の予備設計に入った。
23年度は楽山2号橋に着工し、知利別4丁目1条橋の予備設計に入る見通しだ。