湧別町庁舎集約化 保健福祉センター含め延べ5200m²試算

2022年09月01日 17時10分

 湧別町は庁舎等集約化で、町職員数を138人とした場合に必要となる庁舎規模として、保健福祉センター部分を含め延べ5200m²を試算している。庁舎部分が4500m²、保健福祉センター部分が700m²の内訳。庁舎新築と上湧別庁舎などの既存施設活用を軸として検討を進めているが、集約化に当たっては、庁舎に保健福祉センター機能を併設する考えだ。既存施設活用で候補に挙がっていた栄町の湧別庁舎は未耐震に加え、津波災害リスクが高いことなどを理由に議論から外した。

 湧別町は旧湧別町と旧上湧別町が2009年に合併し誕生した。効果的な財政運営を図るため、庁舎は16年から上湧別庁舎と湧別庁舎の分庁方式を採用。集約化を図り本庁方式に一本化するため、町は検討委員会を立ち上げ議論を進めている。

 8月30日に湧別町保健福祉センターで第3回会合を開催した。その中で、庁舎新築と既存施設のいずれかを庁舎として活用する場合の整備概要や必要面積を示した。建物の必要規模は町の職員数138人を想定し、国が示す基準を用いて算定した。

 庁舎新築の場合は、庁舎部分が延べ4500m²、保健福祉センター部分が延べ700m²の規模を見込む。町民の利便性向上や防災機能を備えた施設整備が可能となる一方、建設用地、駐車場用地を確保しなければならない。

 既存施設活用は上湧別庁舎、文化センターTOM、中湧別小の3施設を候補とする。上湧別屯田市街地にある上湧別庁舎(SRC造、3階、延べ2815m²)は、既存庁舎や併設する上湧別コミュニティセンターの改修に加え、庁舎・保健福祉センター機能を備えるため1650m²の増築が必要となる。

 中湧別中町の文化センターTOM(RC造、2階、延べ4141m²)は、ホールなど4150m²の大規模改修が必要となり、ホールを庁舎機能として使用できない場合は増築する可能性も出てくる。

 中湧別小(RC造、2階、延べ3825m²)は中湧別南町に位置。耐震改修は実施済みだが、校舎改修や、庁舎機能を備えるため3200m²の増築をする必要がある。

 改修・増築後の延べ床面積は、上湧別庁舎が5830m²、中湧別小が7100m²に上ると想定。文化センターTOMは4150m²を見込むが、増築が加われば、その分、現状よりも規模が大きくなる。

 町は、これら新築や改修の財源に合併推進債の活用を視野に入れている。それぞれに必要となる費用の算出を進めていて、月内に取りまとめる見通しだ。


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