6月の越水被害など受け
訓子府町は、6月豪雨で越水などの被害を受けた新井山川の長寿命化防災・減災対策に3カ年で取り組む。延長約130m区間で線形を直線化する工事を11月上旬に指名競争入札する。2023年度は上流部で橋梁設置を進め、24年度に管理用通路を整備する計画だ。事業完了は24年10月下旬を予定している。
6月18、19日と7月4、18日に発生した大雨や降ひょうにより、河川・道路が広範囲にわたって被害を受けた。このうち、周辺にタマネギ畑が広がる新井山川は長寿命化を施すことで、大雨などに対する防災・減災を図る。
22年度は工事費2000万円を投じ、一部蛇行区間を直線化する線形変更に取り組む。調査設計は中神土木設計が担当。10月下旬に23年度の橋梁設置に向けた設計業務を指名競争で入札する。
橋長7mの橋梁設置と管理用通路の設計は23年度に取り組む考えで、24年度に管理用通路を整備し事業完了を目指す。
また、町は新井山川のほかに6、7月豪雨で被害を受けた協成川、西訓川、豊坂川の3河川について、災害復旧を進める。工事費は協成川と西訓川が各2000万円、豊坂川が2500万円を試算。協成川と豊坂川については、9月中旬開会予定の定例町議会に着工費を補正予算計上する見通しだ。
協成川は延長300m、豊坂川は延長500mで埋め戻しや二重布団籠工を実施する。西訓川は延長150mで積みブロック修繕を施す。いずれも10月後半に指名競争入札する考え。
災害復旧に向けた調査設計は、協成川をパル設計、西訓川を山腰測量設計、豊坂川を中神土木設計がそれぞれ担っている。