既存3棟を集約、5割増の延べ1000m²
ニセコ町は、道の駅ニセコビュープラザ再整備の総事業費に約10億円をみている。直売棟など既存3棟を1棟に集約して建て替える方針。延べ床面積は現在の5割増となる1000m²を見込む。2024年度の着工、25年度の完成を目指す。
元町77の10にあるニセコビュープラザは1996年に完成した。3200m²の敷地に、W造の直売棟とトイレ棟、S造の情報プラザ棟がある。いずれも平屋で、3棟合わせ延べ665m²の規模となっている。
施設の老朽化が進むほか、冬季に利用者が滞在・休憩できるスペースが限られるなど課題がある。有識者らで構成する改修等検討委員会で再整備の在り方を協議し、現地建て替えの方針を固めた。
21年度に北大大学院工学研究院が基本計画を策定。22年度はエスエーデザインオフィスが3月31日まで基本設計を進めている。
新施設はW造、平屋建てを見込む。直売所やフードショップの延べ床面積は現状よりそれぞれ50m²程度増やす考え。トイレや休憩用の空間も広くすることで、冬期間の滞在スペース確保を目指す。
想定する工程は、現在の駐車場南側に直売所や特産品売り場が入る仮設店舗を設置した後、退居が済んだ直売棟と情報プラザ棟を解体。跡地に新施設を建設して仮設店舗の機能を移し、仮設店舗は取り壊して再び駐車場とする。
トイレ棟は、24時間利用できる道の駅としての役割を維持する必要があるため当面は継続利用し、新施設完成後に解体して広場の一部にする。
23年度に実施設計をし、24年度に直売、情報プラザ棟の解体と新施設の施工、25年度にトイレ棟の解体や外構を施して事業完了させる方針だ。