一体整備へ用途変更推進
釧路町は、東陽地区の公園用地1.4haで町住や集会場などの整備、集約を計画している。町住新双河辺団地の移転新築をするほか、福祉施設などの誘致も視野に入れる。開発に向け用途変更を進め、広大な敷地を一体的に活用する考え。2年をめどに整備活用計画を固める。早ければ2024年度に軸となる町住新築に着手する見通しだ。
東陽西1丁目30の同敷地は商業施設に近く、周辺で宅地開発が進む。児童数が増えていることから、別保小では増改築を進めている。
1978―79年の2カ年で建設した町住新双河辺団地は4棟16戸で構成。規模は簡易耐火構造、平屋、延べ482m²が2棟、延べ503m²が2棟ある。完成から40年以上が経過し老朽化が著しいほか、未耐震となっている。また一部の住棟は道が21年度に指定した土砂災害計画区域に位置している。
第2期住生活基本計画(19―28年度)では、同団地を東陽地区に30戸の規模で移転新築する方向を示し、23年度の事業着手を計画。しかし建設候補地が都市計画で公園用地に設定しているため、新築には用途変更が必要になった。
併せて周辺地域の活性化につなげるため、広大な敷地を町住以外の公共施設などと一体的に整備する。新たな町住の規模は財政状況や人口動態、入居需要なども加味し、今後固める。
町は道などと事前協議を進めていて、約2年をめどに手続きが完了する見込み。そのため町住新築の着手時期は、24年度以降にずれ込む見通しだ。
整備する施設は集会場や公園などを想定するが、民間活力を生かした福祉施設などの誘致も視野に入れる。今後は庁内や地域住民などの意見も踏まえて協議し、用途変更に向けた活用計画の策定を進める。