射場新設の安全と宇宙産業発展を祈願 大樹町HOSPO

2022年09月10日 10時00分

酒森町長の号令でモデルロケットを打ち上げ、着工を祝った

 日本工営・黒川紀章建築都市設計・清水建設・宮坂建設工業特定共同体は7日、大樹町の北海道スペースポート(HOSPO)でLC1射場新設の安全祈願祭を開いた。会場には工事関係者や内閣府の和田義明副大臣、鈴木直道知事ら約170人が出席。射場の無事完成と宇宙産業のさらなる発展を願った。

 建設地は浜大樹80ほかで、近くに太平洋沿岸を望む。人工衛星輸送用ロケットを打ち上げるLC1射場を新設し、現在の1000m滑走路を西側に240m、東側に60m延伸する。2022年度は造成、排水、舗装などを進め、24年度の完成を目指す。

 SPACE COTAN(本社・大樹)の小田切義憲社長によると、年間1基の安定的な打ち上げで267億円の経済波及効果を見込むという。完成後は、空飛ぶクルマや固定翼ドローンなど次世代各種飛行実験を誘致する。

 滑走路で執り行った神事では、和田副大臣と鈴木知事がカマ、大樹町の酒森正人町長と安田清之町議会議長がクワ、日本工営の石川雄一副社長、黒川紀章建築都市設計設計部の藤沢友博課長、清水建設北海道支店の中川収支店長、宮坂建設工業の宮坂寿文社長がスキ入れした。

 酒森町長は「安全第一で持てる技術を発揮してほしい。素晴らしい施設になると確信している」と着工を喜んだ。

 和田副大臣は「宇宙版シリコンバレーの形成をしっかり後押しする。整備促進がベンチャーの参入につながる」と祝辞を寄せた。鈴木知事は「岸田文雄首相にも整備の重要性を訴えてきた。宇宙がより身近になり、本道経済活性化につながる」と期待した。

 本紙取材に応じた日本工営の石川副社長は「HOSPOは最先端技術の拠点になる。日本の技術力を世界にアピールできれば」と話す。清水建設北海道支店の中川支店長は「宇宙産業を大樹町から発信する。安全最優先で地域と協力して進める」と意気込んだ。

 町内でロケット開発を手掛けるインターステラテクノロジズ(本社・大樹)の稲川貴大社長は「ここから最初に人工衛星搭載ロケットを飛ばすのが目標」と話した。

 最後に酒森町長の号令で高さ60cmのモデルロケットを打ち上げ、出席者から歓声が上がった。


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