越波対策の現道かさ上げ 23年度以降に120億円投入
留萌開建は、小平町で事業展開している国道232号小平防災の2023年度以降残事業費に約120億円を試算している。日本海からの暴風による越波対策を推進するため、現道をかさ上げする。月内に起点となる大椴側で掘削に着手し、23年度から本格化させる。
事業区間は、起点の小平町大椴から終点の同花岡までの3.7km。日本海に面しているため毎年、強風で越波が生じ、冬季は暴風雪による視界不良も起きている。
このため、現道東側の法面を切り取り、一部を盛り土して約5m高い位置に道路を新設する。幅員は車道6.5m、路肩両側1.25mの全幅9m。総事業費は130億円を見積もる。
22年度は当初予算に3億8000万円を措置した。小平トンネルの東側町有地に設ける土捨場造成はハラダ工業が受注し、年度内に整備を終える。大椴側では1万5000m³の掘削が中心で、受注者の萌州建設が9月中旬に着工する。このほか測量や用地取得を進めている。
23年度以降、掘削を本格的に進めていく。切り土と盛り土を繰り返し、安全な走行環境の推進に尽力する。