札幌市などプロモ委が会合

開催意義やスローガン策定に向け意見を交わした
札幌市と日本オリンピック委員会(JOC)は8日、市内で北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピックプロモーション委員会の第4回会合を開き、開催意義を踏まえた分かりやすいメッセージ、スローガンの策定について意見を交わした。今後、ワーキンググループ(WG)での議論を踏まえてスローガン3案程度を作成。今月下旬にもインターネット投票をし、10月中旬のWGで最終案を決める。
これまでの会合では、共生社会やレガシーなどの各分野ごとに大会の開催意義を議論。今回はSDGsと経済・まちづくりについて意見を交わした。
市が示した開催意義の取りまとめ素案では、共生社会の分野で「雪と共存し、雪がある生活に誇りを持てる街・地域」のほか、「利用者目線でのバリアフリー推進」、レガシーでは「大会開催による市民生活向上」などを挙げている。
これらの開催意義を踏まえ、理解促進や機運醸成に向けて国民向けのメッセージとスローガンを策定する。
非公開での会議終了後、取材に応じたプロモ委の岩田圭剛会長は「人や街だけでなく、大会も新しいステージを目指してはどうかという意見があった」と明かした。
WGの木村麻子座長は「意見交換を通して、大きく変わることや持続可能で心豊かな未来をつくる、札幌の良さを伝えるといった観点からスローガンを作ることを確認した」と話した。