対象は建築Aの市内業者単体を想定
札幌市交通局は、老朽化が進む地下鉄東西線乗務庁舎ほかの改修を16日にも一般競争公告する。成績重視3年型を採用し、対象は建築Aの市内業者単体を想定。10月3日の開札、同下旬の着工を予定する。一時的な移転先となる東西線新さっぽろ駅の事務室から工事に入り、同事務室は2023年3月15日、東西線乗務庁舎は24年9月17日の改修完了を目指す。
厚別区厚別南1丁目の東西線ひばりが丘駅と直結している東西線乗務庁舎はRC一部S造、地下1地上3階、延べ1998m²の規模。1982年に建設した。耐震面で課題があり、設備や建物の老朽化が進む。
庁舎は東西線で勤務する運転手らの出退勤、宿泊場所として使用しているが、市営地下鉄がツーマン運転だった当時の仕様のまま。ワンマン運転化に伴い、職員数が減少した現在は庁舎スペースなどに余裕ができている。
実施設計は北総研が担った。必要な耐震化や設備更新などの全面的な改修を施す場合と、規模を適正化して改築する場合の事業費を比較して整備手法を検討した結果、増築した3階部分を撤去し、鉄骨ブレースを外壁に設置して補強する方針を固めた。施工中は厚別区厚別中央2条5丁目の新さっぽろ事務室を間仕切りして一時的に利用する。
新さっぽろ事務室も室内の休憩室やトイレ、浴室、ホーム階職員用トイレの改修を予定。トイレは和式から洋式に替える。
参加業者には建物の新築、増改築、改良、改修の元請け施工実績を求める。
7月末公表の発注見通しでは、概算工事費を2億5000万円以上5億円未満に設定。付帯する機械設備、電気設備も同時期に発注する。