宗谷総合局農村振興課が所管する道営草地整備豊富西地区(豊富町)の2023年度以降の残事業は、草地整備262.4ha、草地造成6.6haで金額6億8590万円となっている。経年劣化によって不陸や排水不良が生じている草地を改良し、作業効率と経営の安定化を目的とする。事業期間は25年度まで。
豊富町サロベツ原野を含む町西部に位置する同地区では、寒冷な気候を生かした酪農経営が盛んだ。町内で生産された生乳を原料に牛乳やヨーグルトなどの乳製品を製造している。
同地区では、広大な草地基盤を生かすため、道営事業で基盤整備が進められてきたが、経年劣化に伴う排水不良や不陸が発生し、機械作業効率や粗飼料収量・品質の低下が発生していた。
そこで同課は、これらの課題を解消し、安定した酪農経営を確立するため、同地区の事業化を計画した。計画では受益戸数27戸、受益面積380haに対し草地整備370.4ha、草地造成9.6haを施す。総事業費は10億1300万円を投入する。
22年度は2億3300万円を投じ、草地整備108ha、草地造成3haを進めている。