厚真町が年度内に計画策定
厚真町はゼロカーボンビレッジ構想として、上厚真地区に約5.5haの分譲地・街区整備を計画している。年度内に策定するゼロカーボンビレッジ構築計画で具体的な内容などを固める考え。同計画の策定に向けた委託業務をプロポーザル方式で近く公告する。
町は4月に、ゼロカーボンシティあつまを宣言。既にエネルギー地産地消事業や北海道胆振東部地震で被災した森林の再生事業などに取り組んでいるが、宣言により、さらに脱炭素を加速する。
上厚真での分譲地・街区整備では町有地約2haをゼロカーボンビレッジイースト、隣接する民有地約3.5haを同ウエストとして整備する。
また、町はこの整備を含め「上厚真ゼロカーボンタウン構想」を模索。上厚真地区を対象に、再エネ基盤整備や新エネルギーの実用・活用に向けた実証実験、公共施設のZEB化検討と再エネ設備増設、クリーンエネルギーモビリティ普及への施設整備と同モビリティの導入、次世代高性能省エネ住宅建設促進に向けた住宅分譲地・街区の整備などを柱としている。
このタウン構想では、地区に立地する厚南会館と上厚真支所のZEB化や、自動車と建物の間で電力を相互供給する技術であるV2B(vehicle to building)導入検討のほか、厚南児童会館と認定こども園宮の森こども園での再エネ設備増設やV2Bの導入を計画している。
宮の森こども園への再エネ発電設備増設については、14日に可決された一般会計補正予算に導入費用を盛り込み、年度内の設置完了を目指す。太陽光発電設備や電動自動車の充電設備・認定こども園への給電設備などを設置する。
ゼロカーボンビレッジ構築計画は年度内にまとめる予定だが、分譲地・街区整備などの時期は未定としている。