50億円超、掘削量11万㎥
留萌開建は、苫前町の国道239号霧立防災で計画する仮称・苫前トンネル新設を27日にも総合評価方式で公告する。WTO政府調達協定対象で金額規模は50億円以上、2023年2月中旬の入札を見込む。トンネル延長1632m、掘削量は約11万m³を想定している。
苫前町霧立地区では12年4月に大規模な地滑りが発生。軟弱な地盤による同様の被害や雪崩といった危険を回避する路線の新設に向け、13年度に事業化し、16年度に着工した。
事業区間は士別市側の0.6kmを1工区、苫前町側の4.3kmを2工区とする全4.9km。20年に岩田地崎建設・堀口組共同体が1工区の霧立峠トンネル新設を請け負い、21年3月に貫通した。ことし9月時点でトンネル内の舗装や照明の設置などを終えている。
仮称・苫前トンネルは2工区に建造する。延長1632mで、内空断面は50―55m²。NATM工法を採用し士別市側から掘り進める計画だ。幅員は車道6m、路肩両側0.5m、管理用通路両側0.75mの全幅8.5mとする。
入札方式は総合評価のS型と段階的選抜方式を採用。工期は約34カ月、4カ年国債を設定する。
2工区では、苫前トンネルのほかにも、構造物として仮称・古丹別トンネル(延長420m)、仮称・霧立橋(橋長146m)、ボックスカルバート型の仮称・2号橋(延長21m)、仮称・清流橋(橋長137m)の新設を計画している。