総事業費150億円 排水路4条21.6kmを新設
帯広開建は2023年度、国営かん排新更別地区の事業着手を目指している。上更別排水路の上流部1.3kmを改修し、新たに4条の排水路(計21.6km)を設ける。初年度の測量設計、土地改良法手続きを経て、24年度にも着工。34年度の完了を予定し、総事業費は150億円を試算する。
同地区は更別村南部、イタラタラキ川上流に位置する畑作地帯2050haで、畑作4品のほかスイートコーンや乳牛用の飼料作物を栽培している。受益者数は84人。
1996―2017年度に国営札内川第二土地改良事業で排水施設を整備したが、気象条件の変化で排水能力が不足。たん水被害も発生している。排水路の新設や既存排水路の断面拡大で機能向上を図り、接続する道営事業の排水路と合わせて被害解消を目指す。事業効果は年間8億3900万円を見込む。
上更別排水路は上流部1.3kmの改修に9億6400万円を投じて断面を拡大する。新設は上更別第1、第1―1、第2、第2―2幹線排水路の4条で、事業費は140億3600万円を想定。底幅は1―6mで掘削し、連結ブロック護岸を施す。