2022年7月1日時点の道東地域の地価調査結果がまとまった。全体の平均変動率はわずかに下落傾向だが、住宅地は帯広市が7年、音更町で6年連続上昇。幕別町は24年ぶりのプラスとなった。

11.6%伸びた帯広市西23条南4丁目13の9付近
■十勝管内
管内92地点を調査。全用途の平均変動率はプラス1.8%で、2年連続上昇した。
住宅地は帯広市で7年、音更町で6年、芽室町で2年連続のプラス。帯広市と音更町は計10地点で10%台の伸びを見せた。帯広市は西23条南4丁目13の9を筆頭に16地点全てで伸びた。横ばいは9町村、下落は6町村だった。
商業地は帯広市が4年、音更町が3年連続で上昇。13町村で下落した。帯広市の工業地は平均変動率が6.2%のプラスで、6年連続の上昇となった。
全用途を市町村別で見ると、帯広市、音更町、芽室町が上昇し、平均を押し上げた。12町村が前年を下回ったが、上士幌町は下落が止まった。
■釧路管内
管内は30年連続で下落。全48地点の平均変動率は0.2ポイント増のマイナス0.2%で、わずかな下落傾向が続く。
住宅地は27年連続で下落しているが、釧路市芦野2丁目19の10が上昇変動率1.9%、釧路町若葉4丁目15が1.2%となった。下落率上位を見ると、釧路市音別町本町2丁目34が前年と同じマイナス2.4%のほか、新富士町4丁目7の42がマイナス1.6%と0.8ポイント悪化した。
30年連続の下落となった商業地は上昇地点が釧路町木場1丁目3の1と釧路町睦1丁目1の2が0.9%で最も高かった。前年に下落率が最も高かった浜中町霧多布西2条1丁目4は、0.7ポイント下落幅を縮め、マイナス0.6%となった。
■根室管内
管内23地点を調査。平均変動率は住宅地が0.1%増加した。商業地はマイナス0.3%で、28年連続で下落し、全用途平均は横ばいで推移する。商業地の上昇地点は無かったが、住宅地では中標津町1地点と別海町2地点で上昇した。
上昇したのは、中標津町東7条南4丁目9の1ほかで1.7%増の1万7700円。次いで別海旭町362が1.5%増の6900円、別海川上町138の12が1.7%増の6100円だった。
根室市は、住宅地と商業地ともに横ばい。全用途平均は中標津町、別海町が上昇し、根室市が横ばいで、標津町、羅臼町が下降した。羅臼町がマイナス1%で標津町がマイナス0.2%だった。
下落率が最も大きいのは、住宅地で羅臼町岬町27の2ほかでマイナス2.6%。商業地では標津町南2条西1丁目1の2ほかでマイナス0.6%となっている。
■オホーツク管内
管内85地点で調査した。平均変動率は住宅地がマイナス1.9%、商業地がマイナス3%。全用途平均はマイナス2.1%と29年連続で下落した。上昇地点はなく、17地点で横ばいだった。
北見市は住宅地がマイナス0.6%、商業地がマイナス1%。全用途平均はマイナス0.7%で28年連続の下落だった。全用途平均と住宅地の下落幅は前年に比べて0.2ポイント縮小。商業地は、ほぼ横ばいとなっている。
網走市は住宅地、商業地ともに下落。下落率が最も大きかったのは、住宅地が遠軽町生田原159の43、商業地が滝上町滝ノ上市街地2条通2丁目2の5ほかだった。