千代台公園陸上競技場の舗装を全面改修へ 函館市教委

2022年09月21日 17時25分

総工費8億―9億円 23年1月入札

 函館市教育委員会は千代台公園陸上競技場のウレタン舗装を全面改修する。日本陸上競技連盟の公認の維持と老朽化対策が目的。総工費は8億―9億円とし、2023年1月の入札を目指している。

ウレタン舗装を全面改修する

 千代台町22の24にある同競技場は1961年に完成した。施設全体の面積は3万1200m²で、RC一部S造、4階、延べ6727m²のスタンドを備える。開設当初はクレイ(土系)舗装だったが、99年に現在の全天候型ウレタン舗装に改修した。幅1m25cmのレーンを9レーン備えている。

 渡島・桧山管内では唯一の第2種競技場として日本陸連が公認。競技結果が公式記録として認定を受けられる。学生らの大会や函館マラソンの発着地点などとして利用されている。

 そうした中、日本陸連は競技場の規定を見直し、レーン幅を1m25cmから1m22cmに修正。同競技場も24年3月に予定する認定更新のための検定に向けて、レーン幅を縮小する必要性が浮上した。

 当初は現状のレーンにウレタンを重ねてラインを引き直すなどの方法を模索したが、レーンは99年の大規模改修から20年以上が経過して老朽化が進行。ウレタン舗装の摩耗や浮きが目立っているため、全面改修に踏み切る。

 陸上トラックとその周囲の全てのウレタンを剥がして舗装し直す。下層のアスファルト舗装も状態を確認した上で必要があれば改修する。

 これに加えて、走り幅跳び用の砂場と助走路をスタンド側に増設。3000m障害で使う水濠(ごう)については、深いという指摘があることから浅くする。施工中の来夏に開催する函館マラソンではアスファルトが露出した状態で使うため、段差解消も施す。

 3定市議会で実施設計費1560万円が可決され、28日に指名競争入札する。その後、12月の4定市議会での工事費議決と債務負担行為の限度額設定を経て、23年1月の入札を想定する。

 公告の時期や分割の有無などは今後検討する。入札後は23年第1回定例会で契約の承認を得られ次第着工する。23年11月の完成を予定している。


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