松前町は、肉牛改良センター敷地内で進める賃貸型牛舎などの整備事業について、2023年度に牛舎3棟と住宅1棟2戸を新築し、事業を完了させる計画だ。設計は牛舎と住宅を合わせて近く発注する予定。工事費を含めて2億5000万円を投入する。
札前449の3にある肉牛改良センターは、黒毛和牛の繁殖経営を学ぶ研修施設として19年に完成。約4億円をかけて21年に賃貸型牛舎3棟、堆肥舎1棟、住宅1棟2戸を新築した。
23年度に建設する牛舎はW造、平屋、延べ1341m²の規模で、繁殖房や育成房などを設ける。住宅はW造、平屋、延べ100m²の規模を想定している。
工事はいずれも主体、電気、機械に分割し、牛舎は工種ごとに3棟一括で発注する方針。工事費に2億4500万円、設計費に500万円を見込んでいる。
町は同センターで黒毛和牛の改良や人材の育成に取り組んでいて、賃貸型牛舎などの整備により新規就農者の確保や生産基盤の強化を図っている。将来的にはブランド牛を作出し、雇用の確保や人口流出の抑制、地域活性化を目指している。