施設新築に60億―70億円 市が北広島駅西口B工区計画案

2022年09月27日 19時40分

北広公園も整備

 北広島市はJR北広島駅西口周辺の再整備で27日、同エリアB工区の個別事業計画案を明らかにした。日本エスコン(本社・東京)が全体整備を担い、居住交流施設新築と北広公園の一部整備は2023―25年度で施工する。施設新築の事業費は60億―70億円。23年度は合わせて、市と日本エスコンが北広公園の追加整備や完成後の活用などソフト面の検討にも着手する。

 同日の市議会駅西口周辺エリア活性化特別委員会で示した。

居住交流施設の整備と北広公園利活用を進めるB工区のイメージ図(日本エスコン提供)

 北広島駅西口の未利用市有地A―D工区のうち、B工区に当たる栄町2丁目1に居住交流施設を新築する。RC造、15階、延べ約2万6000m²の規模で、設計は企画設計事務所オルトが担当。2―4LDKの分譲住宅を約190戸設け、多世代の暮らしに対応する。

 住宅以外では1階に駐車場、2階に子育て支援施設やクリニックといった生活利便機能を備え、2―3階に交流広場「LivingPark」、3階にA工区につながる歩行者デッキなどを配置する。優良建築物等整備事業都市再構築型の活用を検討する。

 LivingParkは憩いや屋外交流、イベントなどの活用を想定し、駅前と地域のつながり、地域住民と来訪者の交流を生み出す。

 栄町2丁目51の北広公園は敷地約2万6000m²で、LivingParkなどに隣接する部分を日本エスコンが先行整備する。

 北広公園の目指す姿に①人が集まる場②施設と連動する場③既存環境を活かす場④みんなで育てる場―の4項目を掲げ、憩いと魅力の発信拠点とする。

 LivingParkと北広公園の追加整備・利活用は、市と日本エスコンがパークマネジメントやエリアマネジメントなどの視点を取り入れ、市民ワークショップなどを開きながら方向性を固める。

 マネジメント検討部会は市、日本エスコンのほか、関連する団体や企業などによる構成を想定し、LivingParkや北広公園を含めた西口駅周辺エリア全体の在り方を考える。

 事業計画案は10月13日の市民説明会を経て12月の定例会に報告し、成案化する。市有地B工区(5514m²)の売却については、年内に仮契約を結ぶ見通しだ。

 


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