根室振興局
根室振興局農村振興課は、農道・集落道整備大成零号地区の2023年度以降残事業費に約7億4000万円を試算する。全体で砂利道3659mの路盤改良と舗装、道路橋1橋を架け換える。27年度の完了を目指し、22―26年度で路盤改良、24―27年度で舗装を完了させる方向。橋梁の架け換えは、早ければ23年度に取り組む見通しだ。
同地区は、豊富な飼料基盤を持ち大規模酪農経営を展開。通作や農産物輸送に使う作業機械が大型化している。
路線は酪農家が集乳、生活道路として利用。現況は砂利道で、降雨や降雪時にはぬかるみとなるほか、農産物輸送や牧草への砂塵被害なども発生。維持管理費用も多額に上っている。
対象の1号農道2747mと、2号農道933mの路盤改良、舗装に加え、1号農道の零号橋を架け換えて課題解決を図る。受益戸数は6戸で、受益面積は512.3ha、総事業費は8億1820万円を積み上げた。
20年度に新規事業化し、3936万円で調査設計を推進。21年度は2500万円を充てて用地測量し、22年度は3020万円を措置して初弾となる路盤改良200mを進めている。
23年度は引き続き、路盤改良を中心に進める見通し。準備が整えば、零号橋の架け換えに着手できるとみられ、事業量と事業費を精査しているもようだ。新橋は橋長21m、幅員6mで単径間のコンクリート橋とする予定だ。