区役所周辺へ新設含め具体案検討
札幌市の吉岡亨副市長は29日の第3回市議会定例会代表質問で、地域住民から区役所周辺への移転要望が出ている清田区民センターに関し、利便性向上や交流人口増加へ早期の移転を目指す方針を示した。今後、区役所周辺への新設を含めて具体的な検討に入る考え。竹内孝代氏(公明党)に対する答弁。
清田区清田1条2丁目5の35にある清田区民センターはSRC造、2階、延べ3095m²の規模。1982年に完成した。区役所と区民センターが離れているため、地域住民から早期移転が要望されている。
吉岡副市長は「区民の利便性が高まるのはもちろん、区役所周辺の交流人口が増加し、都市機能集積のきっかけになるためできるだけ早期に移転させたい」と答えた。
加えて、地域交流拠点・清田の恒常的なにぎわい創出に向け「実証実験などを通じて効果的な機能を見極め、今後の拠点づくりに生かしたい」と述べた。
また、吉岡副市長は地下鉄東豊線の清田方面への延伸に関し、2030年冬季五輪・パラリンピック招致や札幌ドーム周辺などの土地利用による人流の変化を加味する必要性を指摘。札幌ドーム周辺の具体的な計画が定まった後、清田方面延伸の可能性検証として東豊線の利用者数推計などに取り組むとした。