岸壁改良など12.7億円 稚内開建
稚内開建が利尻町で進める沓形港本港地区国内物流ターミナル整備の2023年度以降残事業費は約12億7000万円を見込む。マイナス4.5m日出岸壁改良と西防波堤改良の継続、島防波堤整備に取り組む。事業期間は25年度までの見通しだ。
沓形港は、利尻島西側に位置し、利尻町が管理する地方港湾。利尻・礼文航路のフェリー寄港地をはじめ、同町で産出される砂利・石材などを中心とする物資などを搬出入する物流拠点となっている。ホッケ刺し網漁や、タコ、昆布、ウニなどの沿岸漁業拠点としての役割も担っている。
同事業では、耐震強化岸壁整備による、大規模地震発生時の緊急物資輸送・物流機能確保のほか、大型クルーズ船の寄港需要に対応する。
また、老朽化した係留施設改良による輸送コスト削減や物流効率化を目指す。さらに、防波堤を整備し、港内静穏度向上と沖合を航行する貨物船の避泊水域を確保することを目的に1991年度に防波堤整備に着工した。
整備概要は、マイナス7.5m耐震岸壁160m、北港湾施設用地2150m²、南道路150m、マイナス7.5m泊地4000m²、マイナス5.0m第3岸壁改良120m、マイナス4.5m第2岸壁改良110m、マイナス3.5m第1物揚場改良213m、マイナス4.5m日出岸壁改良111m、マイナス5.0m日出岸壁改良85m、西防波堤改良180m、島防波堤450mとなっている。
22年度は2億1090万円を投じマイナス4.5m日出岸壁改良、2000万円を投入して島防波堤の設計測量を進めている。