延べ3125m² 公設公営、年度内に入札契約へ
旭川市は、リサイクルセンター移転建て替えの概要をまとめた。S造、2階、延べ3125m²の規模で総事業費26億円を試算。公設公営を採用し、2022年度内の入札と契約、23年度早々に着工する。

リサイクル棟(右)や計量棟を新築する
近文町13、14丁目にある近文リサイクルプラザを、環境センター東側の東旭川町上兵村282に移転改築する。同プラザは1996年から稼働を開始しているが、非効率的なラインや設備の老朽化などが課題となっている。
従来の基本構想では、設計・施工・運営を一括で民間事業者が担うDBO方式での整備を計画。しかしコロナ禍による経済の混乱で参加意向を示す業者が減ったことや、建設コストの高騰により方針を変更し、公設公営での整備に切り替えた。
21年度には基本・実施設計を日産技術コンサルタント・中原建築設計共同体に委託。このほど基本設計ベースの施設概要をまとめた。
1万5765m²の敷地北側にリサイクルセンター棟を設置。1階には収集車が入る搬入口とごみ置き用のストックヤードを設け、そこからコンベヤーで2階の選別ラインにごみを送る。ラインではスチール缶、アルミ缶や瓶類を不燃物から分離した後、再度1階に送り出してリサイクルを図る。
見学用の通路や研修室なども設置するほか、窓ガラスと一体となった太陽光発電設備も組み込み管理コストを下げる考え。敷地内北西にはS造、平屋、延べ70m²のトラックスケールを新築して、トラックにごみを載せたまま搬出物を計量する。
構内には道路や乗用車、大型バスが停車できる駐車場を造成。植樹して緑化を図るほか、市民活動に使える広場も南東に設ける。
今後は実施設計を11月中に終わらせ、一般競争や共同体など発注方式の検討を進める。22年度末には入札契約を終え2カ年施工で、24年度内に供用を開始するスケジュールだ。
移転後のリサイクルプラザと跡地約1万1000m²の利活用方針は未定。今後検討する。