札幌市下水道河川局 2カ年工事を想定
札幌市下水道河川局は4日、都心アクセス道路新設に伴う下水管移設のうち、推進工法での施工を検討する約2.5kmの工事費について、最大70億―80億円とすることを明らかにした。2カ年工事を想定する。4カ年で施工するシールド工法部分約9.5kmを含め、2026年度末までに対象とする全幹線の移設を完了する計画だ。総工費は300億円を超える見込み。
同日の市議会建設委員会で、よこやま峰子氏(自民党)の質問に下水道河川局の清水聡事業推進部長が答えた。
都心アクセス道路は創成川通の下にボックス構造で建設するため、創成川両側の道路下にある下水管の移設が必要になる。
新たな下水管は東側に約6.8km、西側に約5.5km整備する。うち全体の8割に上る9.45kmはシールド工法で施工。都心アクセス道路の整備に先行して23年度にも着工するため、295億1300万円を限度額とする債務負担行為設定を3定補正予算案で求めている。3件に分け、11月上旬にもWTO対象として公告する。
推進工法で施工する残り約2.5kmは、西側が北33条西3丁目―麻生町1丁目、北15条西2丁目―北5条西1丁目、東側が北1条西1丁目―北3条西3丁目間。対象箇所の設計と積算を進めている。
新設する下水管の融雪施設としての活用についても建設局と連携しながら検討する。管路更新の観点に耐震性や浸水対策向上などの視点を含め事業を進める考えだ。